ANA Latte Special '09.11 鹿児島

まずは歴史を知ることから:近代化を目指した古人たちへ想いを馳せて「仙巌園」

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門扉や屋根瓦など、あちこちに見られる十文字の模様は、島津家の家紋。

日本の近代化を肌で感じる歴史的遺産

 日本中で大ブームとなった大河ドラマ「篤姫」で興味を持ち、いつか行ってみたいと思っていた鹿児島を訪れました。薩摩藩主島津斉彬など、日本の近代化を推し進めた人々の想いを少しでも知りたくて、まずは島津家の別邸として建てられた「仙巌園(せんがんえん)」へ。実際に篤姫のロケ地としても使用された仙巌園は、1658年に19代島津光久が別邸を構えたところ。桜島を築山(つきやま)に、目の前の錦江湾を池にみたてた雄大な借景をもつ庭園なのです。※築山とは人工的に作った山のことを指します。
 園内には、明治時代に島津家が本邸として使用していた御殿など島津家の歴史的遺産はもちろんのこと、日本の近代化の歴史を物語る史跡が数多く残されています。それらの史跡が、園内を彩る四季折々の景観とともに、歴史的に価値のあるものとして大切にされているのです。2009年に明治の頃の写真をもとに、6年がかりで修景作業が行われたばかり。昔とほぼ同じ風景を眺めることができます。

島津斉彬も愛した桜島を望む風景

   
 園内を散策していると、日本で初めてガス灯を灯したとされる鶴灯籠(つるどうろう)や琉球の国王から献上されたと伝えられる望嶽楼(ぼうがくろう)、もともとは正門として作られた錫門(すずもん)などが現れてきます。道を隔ててすぐ線路、そして海になっていて、少し高台に立てば目の前に見えるのは、錦江湾と迫りくるような桜島だけ。時折、コトコトと音をたてて、海岸線を電車が通り過ぎていきます。
 まるで時間が止まってしまったような、平和でゆるやかな景色。一瞬、私自身がいつの時代にいるのかわからない錯覚に陥ってしまうのも、ここの面白さかもしれません。「この同じ風景を、島津斉彬やもしかしたら西郷隆盛、篤姫も眺めていたのかしら?」そんなロマンを感じられる場所でした。

仙巌園へのアクセス

島津斉彬が日本で初めてガス灯を灯したとされる鶴灯籠(つるどうろう)。横浜にガス灯が点火される15年も前のこと。  

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