ANA Latte Special '07.12 愛媛
全国の“ぎやまん”を集めるミュージアム

松山の道後温泉に着いて始めに訪れたのは、話題のミュージアムである「道後ぎやまんの庭」。「ぎやまん」とは、カットが施された厚みのあるガラスを総称する日本古来の言葉です。館内1階には江戸時代のガラス、2、3階には明治〜大正時代のガラスが展示されていました。まずは1階から時代を追って見学していくことに……。わくわくしながら足を踏み入れます。どれほどの種類のガラスが見られるのでしょう。江戸の人々も憧れたガラスとは、一体どんな輝きをもっているのでしょうか。

時を重ねるごとに、高い技術の中にも職人の個性が表れてきて、ぎやまんの姿も色鮮やかに変化していきます。美しいトンボ玉のアクセサリーは、現代の女性からも好まれそうな、かわいらしいデザインです。

 
館内を照らす照明のカサもガラス製。光が反射して温かな色合いの空間をつくりだしていました。

ガラスで分かる時代の流れ

江戸の時代、ガラスは庶民には手の届かない貴重なものだったそう。もしかしたら、ジュエリーと同じぐらいの価値があったのかもしれませんね。そんなガラスに魅せられた館長が、10年がかりで集めたコレクションが一同に集まっています。「当時ぎやまん作りは、江戸、大坂、長崎、薩摩などのみで作り方も機密でした。文書にも残せなかったんですよ」と館長。江戸時代のシンプルで控えめな作品とは一変、明治・大正時代の作品は細工も色も実にさまざま。文明開化によりガラス作りが自由になったからだそう。試行錯誤しながら作る職人たち、それを嬉しそうに身につける若い女性たちの姿が目に浮かびます。文化の発展と歴史の深さをガラスのきらめきから垣間みることができました。


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