ANA Latte Special '07.3 京都
京都の街中にただ1軒残る酒蔵

軒先に下がる大きな杉玉は、造り酒屋の目印。「佐々木酒造」は、京都の中心街で、4代続く小さな酒蔵です。昔は、京都市内にもたくさん蔵があったのだそうですが、今、洛中で自前の酒を作っているのは、「佐々木酒造」1軒のみ。こんな街中に、酒蔵があるとは信じがたかったのですが、店を訪れてみると、奥のほうから「せーの!」という威勢のいい掛け声が聞こえてきました。この日は、ちょうど大吟醸に使う米を洗う作業の真っ最中。蔵人たちが、しびれるような寒さの中、真っ白な米を洗っているのが見えました。


街中とはいえ、大通りから少し入った静かなエリア。杉玉や酒樽がなければ、この奥に酒蔵があるとは思えません。
 
  大吟醸は、高価な酒米「山田錦」を贅沢にも6割以上削ってしまうのだそうです。精米された米は、雪より白く輝いていました。
伝統と最新技術を組み合わせた酒造り

酒蔵のある場所は、戦国時代、豊臣秀吉が聚楽第を築いたエリア。その名をとった代表銘柄「聚楽第 大吟醸」は、フルーティーな香りと、すっきりした口当たり。ほかにも「古都」、「西陣」など、京都らしいネーミングのお酒が揃っていました。ベテランの杜氏や蔵人たちの伝統の技はもちろん、ご主人自らも新しい酵母の研究などに積極的に取り組むなど、酒造りに対する熱心な姿勢は、その味に現れています。大量生産のお酒とはひと味もふた味も違う、手造りならではのおいしさに、日本酒通のあの人も、きっと満足してくれることでしょう。


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