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ろくろ師や窯師、そしてこちらの絵付師。それぞれが専門技術を生かしているからこそ、細かく質の高い作業ができるのだそう。


石垣あるいは竹垣にはさまれた小路が、焼き物の里に、よりいっそう深い趣をただよわせています。里は静寂に包まれていました。「沈壽官窯(ちんじゅかんがま)」という窯元を訪ねると、その職人たちの集中力で部屋中が緊張に包まれていました。6名の絵付師が、それぞれの作品に向かってひと言も発することなく黙々と、ただひたすらに白薩摩の食器に筆で色をのせていたのです。そんな緊張感が、窯内に、そして里全体に伝わっていたのかもしれません。



薩摩焼には黒薩摩と白薩摩があります。黒薩摩が日常雑器として昔から親しまれてきたのに対し、白薩摩はもともと豪華絢爛に彩られた花瓶や香炉などの献上品だったのだとか。現在では、白薩摩でも身近な茶器や皿などが作られるようになりましたが、ため息が出るほど繊細で美しい模様で彩られているのは、その名残です。ひとつひとつが本当に洗練されていて、つい見とれてしまいます。お母さんへのおみやげにいいかもと手にとってみると手ざわりもなめらかで、お母さんの喜びそうな顔が浮かびました。とっておきのものを日常に使うことで、生活もこころも豊かになりそう。そう思わせてくれる作品がたくさん並んでいました。


引き戸の手掛けにまで、白薩摩があしらわれています。茶室の洗面台が白薩摩で造られていたのも新鮮でした。

 
今野CAの“鹿児島”旅プランナー
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