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  露天風呂には、こんなあずまや式の休憩所もあります。吹き抜ける風がとても心地よく、板の間に腰かけてぼーっとしていると時間を忘れてしまいます。


指宿(いぶすき)は地質そのものが特別で、場所によっては数メートル掘っただけで高温のお湯にたどり着くのだそうです。この天然砂むし温泉の効果を「指宿 白水館」で体感しました。ほんのり湯けむりが立ちのぼる砂ベッドにからだを横たえ、右半身から砂が載せられていくと、ずっしりとした砂の重みと温度を感じます。右半身が埋まり終わらないうちに、じわっと汗が出てきました。残り半身も砂で覆われたあとは、かすかな潮騒を感じながら、しばし身をゆだねます。からだが深部から温まり、血液の循環がよくなっていくのを感じます。体質そのものが変わると言われているゆえんにも納得です。このためだけに指宿までいきたいと思えるほど、天然の砂むし温泉は効果の高いものでした。



もうひとつ、おすすめしたいのが、ちょっと変わりダネの「柘榴(ざくろ)風呂」。実はこれ、元禄時代のサウナがモチーフだそう。サウナが、そんなに昔からあったことに興味をそそられます。屏風に花鳥風月を描いたような豪華な外観に、低めの入り口が特徴的。その昔、こういったお風呂は、からだをかがめて入っていたのだとか。そんな「かがみ入る」が転じて「鏡要る」となり、柘榴が鏡を磨くのに重宝されていたことから「柘榴風呂」と名づけられたそうです。江戸時代の女性たちも、こうしてからだを磨いていたのでしょうか。豪華な屏風のような入り口を“かがみ入る”と、ふと古に思いを馳せてしまいました。


造園学校の校長をしていたという現会長による、自慢の庭園。建物をぐるりと囲む広大な芝生は、スリッパで歩いてくださいとのこと。朝露を足元で感じながらの朝の散歩がおすすめです。

 
今野CAの“鹿児島”旅プランナー
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