チーフパーサーには、リーダーシップの発揮が求められますが、一人でできることの限界を知り、クルーを信頼して権限を委譲していくことも大切だと考えています。フライトごとに変化するクルー編成の持ち味をいかしながら コミュニケーションよく、チームとしていかに機能させていくか、を考えながら乗務を行っています。以前、天候不良で離陸の許可が下りず、機内で長時間過ごさなければならなかった便がありました。お客様からの不満を受け止めながら、クルーがそれぞれの役割を認識し、できることをひとつひとつ行っていった結果、降りられる際に「いろいろありがとう」「ご苦労さま」という声をいただき、チームとして達成感を感じました。
フライト以外では、班長として、新人の客室乗務員の指導にも関わっています。班員の成長をサポートし、フライト業務に関することだけではなく、“社会人として”という観点からも指導を行なっています。班というチームで、互いの存在を気にかけながら、話を聞いたり接することを惜しまず、チームでがんばることの心強さを感じてもらえるように努めています。その中で、逆に私自身も気づかされることが多くあります。
機内では、多くのお客様との出会いがあり、お客様はさまざまな状況や背景を抱えてご搭乗になられます。そしてお客様の数だけ、機内での客室乗務員の対応や気遣いといったサービスへのご要望があります。限られた時間の中で、ちょっとした動作や会話の中からお客様の望みを察知し、心地良い空間を作り出していくために、つねに自身の感性を磨き、お客様の心の動きに敏感でありつづけたいと思います。

 |
北京便出発前、地上係員と出国に必要な書類の確認とお客様の情報を打ち合わせしているところです。
※国内線と国際線のマルチ乗務化が進んでいます
|
出発前、チーフパーサーは、窓口に立ち寄り、乗務に際しての注意事項や最新情報を確認します。
|
 |