今月のテーマ*子どものころの夢
 
小さいころの夢は、今も心の中に生き続ける|河内CA   推理小説の世界にあこがれていました |豊田CA
小さいころは何になりたかったのか……と思うと、私は小学校の卒業文集に“デザイナー”と書いた記憶があります。洋服が好きで、自分のデザインした服が作れたらいいな、と初めて自分の夢を意識したときだったのかなと思います。その後は、夏休みや父の転勤で飛行機に乗る機会が多くなり、飛行機そのものが好きであることと、その中で働くCAの姿に憧れを抱いたことで、次第に客室乗務員になりたい、という思いが強まっていった気がします。不思議なのが、洋服とは少し違いますが、今はデザイナーの作る家やインテリア、照明、キッチン道具などにすごく興味があり、雑誌やショップ、展示会などで見ているだけでワクワクします。小さいころの夢は漠然としているものですが、その思いや感覚は、自分の興味としていつまでも残るのかもしれませんね。
小学生のころの私は、推理小説が好きでよく読んでいたことを思い出します。中でも、女子高生の主人公が全国を一人旅する途中でさまざまな事件に遭遇し、それを解決していくシリーズが大好きでした。主人公と一緒に旅をしながら、自分も事件に巻き込まれていく臨場感があり、いつの日か日本各地を巡ってみたいと思ったものです。今の仕事ではさすがに事件は起こりませんが、全国を飛び回り、毎日たくさんの方々と出会い、生き生きとした臨場感の中で働くことができて充実感があります。あの小説に出合ってからもう20年近く経ってしまい、本はすっかり色あせてしまいましたが、本棚から探し出して手にとると、なんともいえない懐かしく鮮やかな記憶が蘇ってくるのです。

海外特派員になって、世界中に友だちを!|篠原CA   今でも憧れる「ミステリーハンター」|宮崎CA
母が昔、英会話の勉強をしていたころ、自宅にアメリカ、イギリス、ニュージーランドの先生が来ていました。それを近くで見ていて、初めて日本語以外の言葉に触れて興味を持ち始め、私も習い始めました。自分のまわりだけが世界のすべてだと思っていたのに、まだまだたくさん知らないことが溢れていて、世界は広いのだと思い始めたのもこのころでした。それからは世界中にたくさん友だちがほしいと思うようになり、「夢は何?」と聞かれたら「海外特派員になって世界中に友だちを作りたい!そしていつもキラキラ輝いている人になりたい!」と答えていました。客室乗務員という職業は、さまざまなところに行き、たくさんの人に出会います。小さいころの夢に一歩近づいたかな、と思います。いくつになっても夢を忘れずに、すてきな大人になりたいです。
 
夢はその時々で変わってくるものだと思いますが、私の最初の夢は何だったかな?と振り返り、久々に小さいころのアルバムを見てみました。すると幼稚園のアルバムの中での「なりたいお仕事」欄に、いかにも女の子らしい「ケーキ屋さん、花屋さん」と書いてありました。今でも甘いものは大好きですが、お菓子作りや華道といった清楚な女性らしい生活とかけ離れている現状に苦笑してしまいました。今でも一度は経験してみたいと思う憧れの職業は、『世界ふしぎ発見!』の“ミステリーハンター”です。普通ではなかなか行けない場所に出かけ、世界のすてきな景色や文化に触れることができる“ミステリーハンター”は、旅行好きの私にはとても魅力的な職業です。しかし、いつもテレビを見ながら、「どの国に行っても、何でも好き嫌いなく食べられなくては務まらないだろうなあ」と思う気持ちもあり……。毎回番組でハンターの募集が出る度に、メモしようと思う自分とやっぱり私は視聴者向きだ、と思う自分が葛藤しています。

「おうちのお菓子屋さん」を目指します!|中川CA   パン屋さん、獣医の夢を経てCAに|島村CA
小さいころは、女の子の定番かもしれませんが「お花屋さんになりたい」といっていたような覚えがあります。少し物ごころがついてからは、お菓子作りが好きなので「お菓子屋さん」(というよりもケーキ屋さんでしょうか?)になりたいと思っていました。今でも休日には家でケーキやクッキーなど、いろいろなものを試行錯誤して作っています。ステイ先で見つけたお気に入りのお茶やコーヒーと一緒にいただくと、とても幸せな気分になります。自分で作るときは、お砂糖の替わりに蜂蜜にしたり、フルーツをたくさん入れたりと自分の体調や気分でアレンジができるのですが、つい甘さを控えすぎてしまって物足りなさを感じてしまうときも。やはり「お菓子屋さん」にはかないませんね。見た目にもきれいで、甘さが疲れを癒してくれるお菓子は、私にとって欠かせない存在です。「街のお菓子屋さん」とまではいかなくても、これからも自分なりに作り続けて、友人や家族に食べて喜んでもらえるような、「おうちのお菓子屋さん」を目指そうと思います。
 
幼稚園のころ、「将来の夢を発表しましょう」と先生から言われて発表し合ったことを思い出しました。大人になったら「こんな仕事がしたい」と初めて考えた瞬間だったと思います。そのころは、ただ単にお友だちに自分の作ったおいしいパンを食べて喜んでもらえる。そして、なによりも、大好きなパンが好きなときに好きなだけ食べられると勘違いし、「パン屋さんになる」 と言っていたと記憶しています。今思うと、小さいころから食いしん坊で、現実とかけ離れた夢を語っていたのだと笑ってしまいます。小学校高学年ごろには、無類の動物好きということもあって、動物と関わる仕事がしたいと真剣に思うようになっていました。当時放送されていたテレビで『ムツゴロウと愉快な仲間たち』 という番組を見て、将来は「獣医さん」になり、北海道の「ムツゴロウ王国」で働くのだと思いながら勉強を頑張っていました。高校時代にもその思いは変わりませんでしたが、進路について真剣に考え始め、動物の手術のこと、動物の死を目の前にしたときのことを思ったとき、自分には耐えられないのではないかという不安が大きくなり、獣医になることをあきらめた自分を思い出しました。そのまま獣医をあきらめずに頑張っていたら、今はまったく違う自分がいたのだと思うと不思議です。現実には今、客室乗務員という仕事をしていて、たくさんのお客様と接することができ、そして、いろいろな地方に行くことができる幸せを噛みしめている自分がいます。

あの頃を思い出す一押しのミュージカル|溝端CA    
今回のテーマを聞いて、みなさまにぜひ見ていただきたいミュージカルを思い出しました。NYに行く度にさまざまなミュージカルを観ましたが、その中でも私が最高に大好きな作品で、この度映画化もされた『Hairspray』です。内容は、主人公の女の子が、そのころまだ珍しかったテレビのダンサーになることを夢見て奮闘するというものですが、困ったことにこの女の子がとてもぽっちゃりしていて、当時のテレビスターとはかけ離れた容姿なのです。とくに私が心惹かれたシーンは、主人公の少女が母親に自分の夢を打ち明けたときのやり取りです。ミュージカルではこの部分が歌で表現されるのですが、少女が母親に向かって「お願い・やらせて・どうして?」を繰り返します。それに応じて母親が「止めなさい・できないわ・勉強しなさい」を繰り返します。その掛け合いがとても人ごとには思えないのです。幼少時、可能性は無限大だった私たち。「やりたい」し「やれる」と信じていた自分たちに、現実の厳しさを教える周囲の声。それでいて、実は一番の理解者であり、支援者でもある両親。そんな親子の葛藤や自分を信じて突き進む主人公の姿が実に素晴らしく描かれているのです。みなさまは小さいころの夢を覚えていますか? そしてどれだけ実現させることができましたか? 私は、自分の思い描いていた夢をどれだけ実現させることができたかよりも、その過程でどれだけの人に出会い、学び、奮闘したかがとても重要なことなのではないかと思います。このミュージカルを観ていると、そんなことを改めて感じ、頑張っていたころの自分を思い出して懐かしくなり、心が熱くなるのでした。
 

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